—-以下、試作中につき、未完です——————
どしても「幸福になってしまう社会デザイン」の幸福方程式を下記のように考えます。
(参考1)———————-
「クルト・レヴィンの法則(場の理論)」は下記の内容です。
※クルト・レヴィンはドイツの心理学者
人がとる行動とは、人間の特性と環境が、相互に作用して生じるものであり、
B=f(P・E)という式で説明できます。
B=Behavior (行動)
f=Function (関数)
P=Personality (人間性、人格、個性、価値観、性格など)
E=Environment (周囲の状況、集団の規制、人間関係、風土など)
———————————
「クルト・レヴィンの法則(場の理論)」は、行動と個人・環境の関係をおおざっぱに述べています。
幸福方程式は、「クルト・レヴィンの法則(場の理論)」と比較すると、より精密化している、といえます。
幸福方程式
y= f(D(g,h))
g:肉体健康度
h:気持ち健康度
D:g,hを変化させる関数(デザイン関数)
f:変化後のg,h(Dの出力結果)から幸福度を導き出す関数
y:幸福度
下記に幸福方程式の詳細を述べていきます。
<1>社会全体の幸福関数
個人の幸福関数=y
社会全体の幸福度合=Y
Y=(y1+y2・・・+yn) —①
<2>個人の幸福方程式
y= f(D(g,h)) –②
g: 肉体健康度
h: 気持ち健康度
=(自己実現度、集団からの承認度) –③
変数 : 自己実現度
変数 : 集団からの承認度
Dは関数で下記関数を代表表示している。
※上位段落が下位段落に対して影響を与える
da1:倫理デザイン(全人類が幸福になるべき、など)
da2:政治デザイン(民主主義・絶対君主制・権威主義など)
da3:法律デザン
da4:経済デザイン(資本主義・共産主義など)
d1:医療デザイン
d2:流通デザイン
d3:教育デザイン
・
・
dn:nデザイン
※気持ち健康度は自己肯定感といいかえることができる。
※「個人の魂、心、精神、自己実現」の説明
・魂とは本人が、生まれつき有している性質、性格
・心とは、魂を基盤にし、生後獲得した感情
・精神とは、心を現実社会に実現するためのツール
・自己実現とは、夢中になれる対象に挑み、それを極める過程にいること、または極めること
(例えば、夢中になれる対象がバイオリンで音楽演奏することで、
バイオリン演奏を通して音楽表現の極致を実現する)
<結論>
個人の幸福方程式 ( ②式)において、関数fの値がある閾値を超えた時、
幸福感を感じる幸福度になる。
だから、その閾値を超える関数fを実世界に実現しなくてはならない。
(A)「肉体健康度」においては、
生まれてから死ぬまでの間、肉体を健康に保つ条件が満たされていること。
たとえば
所得保証、健康保険、などの肉体を健康に保つ必要なシステムを完備すること。
(B)「気持ち健康度」においては、
・自己実現できるシステムを完備すること。
たとえば、
子供の頃から、自分のやりたいこと、夢中になれる対象を見いだすような教育を行うこと。
・集団からの承認度を受けやすいシステムを完備すること。
たとえば、
自分は周りの人が楽しく生きていける手助けをするという利他心を持つような教育を行うこと。
f:幸福度算出関数
D関数の結果をもとに、幸福度を算出する関数
D関数はある時点t1の「肉体健康度1」「気持ち健康度1」を時点t2に於いて,「肉体健康度2」「気持ち健康度2」へ変化させる仕組みを有するものとする。
(参考2)————————
幸福方程式とマズローの欲求階層説を対照し、幸福方程式の妥当性の根拠の一つとして掲載します。
(マズローの欲求階層説)
生理的欲求
安全の欲求
所属と愛の欲求
承認の欲求
自己実現の欲求
上記は次のようにまとめることができます。
物質的欲求として
・生理的欲求
・安全欲求
精神的欲求として
集団が必要な欲求
・社会的欲求
・承認欲求
個人で完結する欲求
・自己実現欲求
結論として
幸福方程式において、「肉体健康度,気持ち健康度」の2要素にまとめる。
肉体健康度
物質的欲求が達成される度合
・生理的欲求・安全欲求 を含む
気持ち健康度
精神的欲求が達成される度合
個々人が集団から承認される度合
・社会的欲求・承認欲求 を含む
個人で完結する欲求
・自己実現欲求
当方の結論は、政治体制は民主主義、経済体制は、資本主義の次として修正資本主義、最終的には超ベーシックインカムと考えます。
(超ベーシックインカムとは、「最低限生きるのに必要な収入をベーシックインカムとよべば、それを超えて如何なる生活の場面でも、全くの不足感を感じないレベルのベーシックインカム」です。)
この構想の中で、修正資本主義を実現している社会があります。
北欧諸国の社会です。
北欧諸国の社会は、ライフサイクル全体がよき社会デザイン(修正資本主義)の見本となっていると思います。
■生後~大学まで
・肉体
医療費が無料。
・気持ち
保育園から大学まで、教育費が無料。
絶対評価を行い相対評価は行わない。
つまり、個々人の能力を伸ばすことを教育の主眼においている。
故に、生徒は、自己実現に値する夢中になれる分野を見つけることができる。
■就職、仕事
・肉体
医療費が無料。
常に時代の趨勢に合った産業、企業育成のための産業、企業のスクラップ&ビルドを行う。
同一産業同一賃金が決められ、生産性の悪い企業は淘汰される。
・気持ち
失業者は、手厚い失業制度で、利益の上がる産業へ再就職のための教育を受ける。
失業の不安は無い。
また、この時期、教育で学んだ自己の優れた点を活かし、自己実現し、優れた仕事を成し遂げる。
■老後
・肉体
医療費、介護費、無料
・気持ち
自立主義が顕著なため、老後は寂しい人も居ると聞く。この点は改良が必要であろう。
■財源
税金が高く、およそ、60パーセント。
政府の信頼度が高く、税金は自分の財布であり、自分に戻ってくる。との意識が高い。
以上の事が実現されている北欧諸国の社会デザインを各国は参考にすべきである。
日本の場合、上記「(A)肉体の健康(B)感情の健康 」をさせる社会デザインは北欧諸国より劣っているように思う。
劣っている点は以下の通りだと思います。
・政治、経済体制
まずは、政治の信頼を高めなくてはいけない。
国会議員のほとんどが、自分の利益を中心に政治を行っているようにみえる。
国民全体としての考えをまとめるための各種提案を行うべき政治家が、その意識が薄い。
顔が見えてこない。
役人が、公僕であるとの意識改革、もっといえば、人間としての生き方、モラルを高めなくてはいけない。
消えた年金問題、など、数多く、不祥事がある。
役人だけでなく、全国民が必要である。
自分だけが、金をため、自分だけがいいおもいをしようとする無意味な心持ち。
互いに他を思いやる気持ち(利他主義)をもっと育てなくてはならない。
つまるところは、教育問題にいきつく。
それが、根本問題である。
以上のような問題があるため、全国民の幸福のため、全てを俯瞰的に眺め、対策を取る、という意気込みが薄いのではなかろうか。
故に、ライフサイクル全体を眺め、よき社会デザインを構築できないのではなかろうか。
「気持ち健康度」については、今後追記していきます。
幸福方程式は思考継続中です・・・・。

コメント